音声コミュニケーションゼミ
日本語が母語ではない留学生のみなさん、このような疑問を持つことはないでしょうか。
「私たちの話し方って、日本人(正しくは、日本語が母語の人のこと。以下同じ。)の話し方と具体的にどこがどう違うの?」
「私たちの話し方って、日本人にはどう思われてるの?」
「名前を付けるとき、音の種類によって、イメージが変わることってあるの?」
ゼミの概要
このような、日本語の話しことばや音の組み合わせの疑問に答えるために、音声学・音韻論・会話分析といった分野についての理解を深めるのが、この「音声コミュニケーションゼミ」(日本語コース・外国人留学生対象のゼミ)です。
ゼミでは、話しことばを多く扱います。話しことばは、書きことばと違い、普段書き留めることがないので、じっくり話しことばについて考えることはなかなかないと思います。
しかし、会話や朗読を録音して、観察すると、普段意識していないけど、とても興味深い現象を発見することができるかもしれません。そして、それが自分の日本語力の向上や、これから外国語として日本語を勉強する人々の役に立つかもしれません。
目で見ることができない話しことばを観察するには、基礎的な知識もけっこう必要ですし、時に、粘り強さも必要です。でも、努力をすれば、それなりに得られるものはあると思います。
(少なくとも、粘り強さと複雑なことを考える力は身につくと思います(^_-)-☆)
留学生のみなさんのチャレンジを待っています!
卒業研究タイトル一覧
2017年度
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日本語母語話者がいかにロシア語を認識しているか―ロシア語っぽく聞こえる要素の特徴の分析
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日本語母語話者と日本語学習者のフィラーに、発話末の母音を伸ばすフィラーは見られるか
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外国人日本語学習者のアクセント核に対する意識及び習得程度に関する調査
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ポケモンの進化前後の名からみた音象徴との関連性
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中国語母語話者はマンガのオノマトペの音訳を効果的に感じるか
2016年度
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日本語母語話者や中国語母語の日本語学習者の「何やってんの」のイントネーションは意図に応じてどう変わるのか
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音韻論から分析した日本人と韓国人の名前の特徴―音象徴を手掛かりに
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中国人日本語学習者と日本語母語話者のフィラー使用の比較研究―会話分析の視点から
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複数の音調パターンによって、意味や意図、イメージをどのように使い分けているか
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韓国語母語の日本語学習者・日本語母語話者の「えい」の発音実態について
2015年度
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日本語話者と韓国語話者におけるフィラーの違い
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「うん」から中国語の「嗯」および话语标记词(談話標識)の機能について
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日本語会話における「共感・一体感」について
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「だって」の談話における効果および談話構成
2014年度
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日本人英語学習者の米語の/l/と/r/の聞きわけ
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接続助詞「けど」類と「尻上がり」イントネーションの関係について
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非近畿方言日本語話者の京阪式アクセントの習得
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中国人日本語学習者における促音の習得についての考察
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中国語の淮語を母語とする日本語学習者のナ行とラ行の聞き取り
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中国語話者の日本語の撥音に後接する無声破裂音の弁別について